風水解説: 2008年10月アーカイブ

風水は、そもそも大自然の中でより人間が上手に生きていく知恵として生まれた学問です。
ということは、自然現象の中にその良し悪しの基準を見出すことができるということになります。
大地の気の経路を風水で龍脈といい、これは山の尾根伝いにくねりながらやってきます。
このことから、生き生きとした大地の気を生む「場」も、
風水的にはほどよい起伏、すなわち丘や坂のある地域になると言えるでしょう。
この〝程よい〟起伏というのが風水での良い気を呼ぶために非常に重要なのです。
つまり風水の気は、強すぎても弱すぎても人にとって良い気とはいえないのです。
あいまいですが、程よい気が良い気とされているのです。
例えば東京でも、人気の地名には自由が丘、百合丘、光が丘、桜丘、赤坂、乃木坂、神楽坂など、
丘や台や坂のように「程よい起伏」を表す地名が多いのですが、
だからこそ良い気の宿る「場」が造られ、人が集まり、都会となり、今でも人気があるのだといえると思います。
これを住宅で見た場合、一戸建てなら門から玄関までのアプローチはまっすぐでなく、ゆるやかに蛇行させて
アプローチ回りは築山などにより、程よい起伏をもたせると、風水での龍(良い気)を呼ぶことができるでしょう。

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