私達の生活に欠かせない「衣・食・住」の3つの要素の中で住空間はもちろんとても大切なのですが、どちらかというと食や衣にだけ注意を払う人が多く、結局住空間の快適さの追及が後回しになっていませんか?

でも、毎日過ごす場所の環境というのは、もちろん風水的にも、私たちの心身と密接につながっています。
住む家が心地良く、風水学的に良い気が流れていれば、無意識のうちに影響を受けて脳が活性化されてパワーがあふれてきます。
わたしたちの居住空間は、色・形・素材・照明・間取り・動線など、数多くの要素で構成されています。
この全てに対して風水学的にちょっとした工夫を加えるだけで、住環境は必ず快適なものに変わります。

私たちは毎日この居住空間で眠り、食事し、家族とコミュニケーションをとったりして過ごしています。
これはオフィスでも同じで、仕事をするために非常に長い時間をその場所で過ごしています。
このような長い時間を過ごす家やオフィス空間からの風水的な影響は想像以上に大きいと言われてます。
風水を使った住空間作りでは、まず五感を大切にした環境づくりを考えます。

それぞれの人にあった風水的に開運の効果があるとされる場所・カラー・素材選びにはじまり、
くつろげる住宅や活気のある風水の気を流すオフィスづくりや自宅作りをはじめてみませんか?

風水で運気アップの収納術についてお話しましょう。

まず、収納に使う棚は、できれば木の素材、自然素材のものを選びしましょう。
設置場所は、お部屋のどこでも大丈夫です。

大きなステンレス製のラックのような金属製のものは、吸収することがない素材なので、本や音楽との相性は良くありません。
と、いうのは音楽や本を読んで勉強したり、何かを感じたり、吸収されたいという方は、やはり天然素材の棚を購入した方が風水的には吉と出るといわれます。

また、棚の色ですが威圧感を与える黒やこげ茶などの暗い色はなるべく避けて、あたたかみが感じられるナチュラルウッドや、白い木材が気分も明るくするのでおススメです。

またCDや本などの向きのあるものを、横にして収納するのは風水で気を乱すことになるのでもってのほかです。

またキレイに並べる、ディスプレイとしてみせる収納は非常にオススメできます。
同じ棚の中に本やCDを並べていく場合は、なるべくそれぞれにおいて高さが揃うように並べましょう。
風水ではこれは気を整えるために必要なことなのです。

並べ方は古い物から新しいものを左から右へ順番に並べることも風水の運気アップに繋がります。
ちなみに美容関連、資格取得、特に最近のお気に入りなど、今自分が興味を持っているもの、好きなもの、目標にしているものはなるべく目につく位置に収納すると、風水で良い結果を招きます。

風水は心理にも作用しますが、生理にも明らかな変化をもたらします。

ですから、もちろん風水的にはどの部屋にどんな色を配置するかで、人間の気持ちや健康状態が
大きく変わってくるとされています。
たとえばピンク色は女性ホルモンの分泌を盛んにしますので、風水的にも恋愛や結婚の運気を上げる色なのです。

独身女性の部屋にはピンク色を使用すると良縁に恵まれるなどの効果が現れるので、
ピンクは女の子の色という概念も、あながち間違っていないのです。

また寝室などはこれから寝静まろうとする場所なので、風水的にも落ち着いた色彩が良いでしょう。

目で認識する色が私達の脳へ及ぼす働きはとても大切で、風水的にも大きな影響があるといわれます。

赤やオレンジ色などを見ると脳は興奮して交感神経を刺激し、血圧が上昇し、呼吸や脈拍が増加します。
また血管が収縮したり、血流が増したりします。
そのため赤を見ることで食欲増進しますが、青色、水色、紫色などは逆に食欲を減退させるのです。

風水で色の効果を有効に活用し、住宅や会社の鑑定をする際に色を処方することによって、
さまざまな効果を得ることができます。

住む人の目的によって色を変化させ、より良くしていくことは大切なことです。

風水は日本に、1000年以上前に中国から伝わりましたが、それが家相として日本独自に発達したのです。
風水と家相は、日本では同じように扱っている場合もあるのですが、正確に言うと違うものです。

家相は風水のエッセンスだけを抜き出して作られており、公式的な吉と凶の条件の判断が中心になっているのです。

また特に、家相には「~してはいけない」「~は凶」といった条件による禁止形の指示が多く見られるのも特徴の一つです。
この家相が、日本では今日「風水」と呼ばれているようです。

風水と家相の大きな違いは、風水が気の流れや気の取り入れという点において
家全体を有機的かつ全体的に捉えているのに対して、家相は吉の条件と凶の条件のいずれに当てはまるかを、各部屋ごとに細かく分析・判断するところにあります。

風水においては家全体の気を全体的に判断するので、範囲が広いだけにその効果がすぐには現れない場合も多く、その効果の測定や判断は非常に難しいといわれています。

それに対して家相の場合は、範囲が狭く改善がたやすいこともあり、即効性を狙ったものも多く存在し、比較的すぐにその運気の流れの変化による効果を得やすいといった違いもあります。

インテリア風水は近年、特に欧米では日本以上に人気が高くブームになっているものです。

インテリア風水はもともと中国の皇帝のために使われていましたが、1000年前に風水が伝えられた日本では家相として日本独自のものとして発展しました。

近年になって風水が伝えられたヨーロッパやアメリカの方が、じつは中国正統派の風水が正しく伝わっているようです。
その中で伝えられているインテリア風水は、欧米の文化と見事に融合していると言えるでしょう。
このインテリア風水とは、簡単に言えば住まいのインテリアを変えることでヒトの運を変えるといった生活術のことです。

この日本では家相と呼ばれているインテリア風水は、開運術でもあるのですが、じつは正確にいうと風水とは違うものになります。

インテリア風水は気の流れを良いエネルギーに変えるために、家の方位ごとに、その方位にあった色やアイテム(木、火、土、金、水の5つのエレメントに則して)を使って運気を変える働きかけをする、というものです。

例えば玄関、リビング、キッチン、トイレ、浴室・洗面所、寝室、子供部屋、階段のある場所などを
方位別に評価し、どのアイテムがいいか、色はどれがいいかをコーディネートしていくのです。